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10月20日
付喪神、という言葉があるように、物といえども長い間使われていると魂が宿ると言われています。
私が昔使っていたゲーム用テレビは、まさに意思が宿っていたようでした。なぜならゲームをしていると、勝手にスイッチが切られるのです。
電気屋さんは「コンデンサーの故障」と語ってましたが、私にはまるで自我が芽生えたように思えました。
なにしろ、アクションゲームやシューティングゲームをしていると、大事なときを狙ったかのようなタイミングで消えるのです。シミュレーションゲームをしているときはまったく消えないというのに。
さてそんなテレビともお別れして年月がたったのですが、また私の前に意思持つ年経た日用品が現れました。こんどはCDプレーヤーです。
CDをうまく読み込んでくれないのです。しかも、AIR劇場版サントラとか上海アリス団サントラなどのオタクっぽいものほど読み込もうとせず、クラシック音楽だと一発で読み込む好き嫌いの激しさ。
なんて硬派なCDプレーヤーに育ってしまったのでしょうか。育てた覚えはありませんが。
10月19日
なんでも近頃、女の子の名前には「萌」とか「凛」とかつけるのが流行っているらしいです。
オタクである私からみると、とてもオタクっぽい名前に見えるのですが、オタクじゃない人からだと単に可愛らしい名前なのでしょうか。
しかし流行はいずれ過ぎ去る宿命。あとには名づけられた名前だけが残り月日が流れ、萌さんや凛さんは高齢化してゆきます。
もしかしたら21世紀末には、萌さんや凛さんなどと聞くと、誰もがお年寄りを連想するようになるかもしれません。現在でいう「ウメ」さんや「ハナ」さんに対するイメージのように。
そう考えるとますます長生きしたくなります。
10月16日
「最近ツンデレが流行ってるけど、意味が変わってきたよなあ」
「元はどうだったのかは知らないけど、私が思うにツンデレには意味が2つある。時間的ツンデレと空間的ツンデレだ」
「なんだそれ」
「時間的ツンデレというのが、出会った最初のころはツンツンしてたのに今ではもうこんなにデレデレです、というもの。空間的ツンデレは、普段はとってもツンツンしてるけど、二人きりになるとこんなにデレデレです、というもの」
「たぶん、前者が元の意味で、後者が最近の流行っている方の意味だろうなあ」
「そこで私は、逆ツンデレというものを考えた」
「逆ツンデレ?」
「出会った頃はあんなにデレデレだったのに、今ではこんなにもツンツンしています(時間的逆ツンデレ)。あるいは、他人の目があるときはとってもデレデレなのに、二人きりになると急にツンツンしはじめます(空間的逆ツンデレ)。とかいうもの。萌えません?」
「いや、それ嫌だから! かなり現実にいそうな嫌な女性だから!」
どうでもいいことですが、ツンデレも空間的とか時間的とかつけて喋っていると、なんだか宇宙論の話をしているような気分になってきます。
空間的逆ツンデレ式ブラックホール、とか。
(なんだそれ)
10月12日
「うわ、大変だ。銀河系がアンドロメダ星雲と衝突するかもしれないんだって。それも、けっこう近い将来に」
「……けっこう近いって、数百年後くらいの話か?」
「いや、30億年後」
宇宙の話ばかりを読んでいると、だんだん時間の感覚がおかしくなってきます。
10月11日
「朝の浜松町駅で、よくカルロス・ゴーンみたいな人とすれ違うんだが、本人だろうか?」
「たぶん、電車通勤はしてないんじゃないかなあとは思うが」
「他人のそら似かぁ。まあ、フランス人なんてみんな同じに見えるしなあ」
「……ジャン・レノとシラク大統領が同じだとでも言うのか」
「あ」
10月10日
三連休が許せません。
世間のお父さんたちも、下手に連休が続いたために家族サービスで大変です。私のような人間でも、だらけて体調が悪くなってしまって困ります。
これも祝日を月曜日に変更した法律改正のせいです。許せません。
といっても、今回の体育の日は昔どおりの10月10日ですが。
10月9日
「最近、仕事場で人影が見えるんだよ。人なんていないのになんかチラチラと」
「あー、それはだな。疲れだな。疲労が溜まってるんだよ」
「また現実的な話を返してくるなあ」
「疲労が溜まってるから霊力が減少して、低級霊と交信しやすくなってるんだよ」
「……また非科学的な話につなげてきたなあ」
10月6日
「そういえば、一昨日の晩飯はなに食べたの?」
と、会社の先輩から聞かれました。昨日はAIR買いに秋葉原行ったので夕食は吉野家でしたが、一昨日となるとさっぱり記憶に残ってません。
眉間にシワを寄せて考えていると、先輩から「あー、まだまだ若いのにジジィ度が高まってるねえ」などと笑われました。
危機感を覚えた私は必死に頭を回転させます。
「あ、そうだ! 一昨日の夜は乾パンを食べました!」
得意げに叫んだ私に、先輩は怪訝そうな表情を浮かべます。
「カンパンってなに?」
恐ろしいことに本当に乾パンを知らないようなのです。
「乾パンってのはパンをさらに焼いて固めたようなもので……」
「あー、はいはい。ラスクのことね」
「いや、ラスクじゃなくて! 非常用保存食の定番として……本当に知らないんですか?」
喋れば喋るほど、なんかどんどん年寄りくさくなってる私。
10月5日
『この夏もあともう少しだけ続いていくよ。』
AIR IN SUMMERの発売日なので近況を書いている場合ではありません。すごい言い訳だ。
一つだけ言うことがあるとすれば、電気街口で私のすぐ前を歩いていた人、秋葉原に来る日くらいシャワー浴びてきましょう(というか、いつも浴びるべき)。つくばエクスプレスが開通してヨドバシカメラも出来たことで、なんか普通の主婦やおじいちゃんおばあちゃんも見かけるようになったんですから!
しかし老夫婦がティッシュ配りメイドを見ても眉一つ動かさないあたり、さすがは東京人だと思います。
10月3日
今日、環状七号線をパトカーが「まてまてぃー、そこのカウンタックー!」と銭形警部のようなセリフをあげつつ走っていました。さすがは東京。
さて、我が家にもとうとう架空請求がやってまいりました(まるでなにかめでたいことのように)。
見知らぬ番号の電話を取ると「出会い系サイトの利用料金を払ってください」などと言ってきたのです。出会い系サイトなど、天から降り注ぐ火と硫黄で焼き尽くしたいくらい嫌いな私は「知らぬ。存ぜぬ。記憶にござらぬ」を連呼するばかり。
明らかに話にならないと感じた相手側は「じゃあ文書を送付しますからね!」と叫んで電話を切ってしまいました。プーップーッと切れた音がする受話器に向かって私は「住所聞かないのか……ダメな詐欺師だ」と独り言。
やはり詐欺には、変な人のフリが有効のようです。
10月1日
「十日間もなにしてた」
「仕事してた、生きるために」
「今までだって仕事してただろう」
「最近仕事に慣れて、より忙しくなった。どうも今までは、仕事をしているフリをしていただけらしい」
「給料泥棒」
「いや、被先行投資」
「成果でてるの?」
「でてる。今月も連続で売り上げノルマ達成」
「ほほう。で、アンタはなにをしてる」
「雑用」
「役に立ってないよ、それ」
「いや、これで能力のある人を雑用から解放している」
「向上心持てよ」
上海アリスのゲームっぽい対話形式にしようと思いましたが、……無理でした。
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