夏想 一人になると必ず想う 切り取られた夏の夜の記憶 押し返す人の群れが いつもの心を奪ったのか 普段と違う光景に 心が高揚していたのか 僕はこんなことを望んでなかった みたこともない君の表情 今のままを変える気はなかった 立ちすくむ君は泣いてたのか 白い白い雪が舞い落ちる 夏の記憶のなかの違和感 心が映し出されたように 降る雪に分けられた僕達 少し昔はありふれたことが 今はもう叶わぬこと 夢も未来も失われて それでも僕は信じている そうは遠くない日に初めから やり直すことができるはずと 夏の日が再び巡るように 輝ける季節が戻ってくると 白い白い雪が舞い落ちる 冬に囲まれた夏の回想 身を切る寒さに凍えながら 夏の想いだけが駆け巡る あれからどれくらい経ったのか 夏には消えるはずの雪が 消えずにあるのを眺めながら 夏の想いだけが駆け巡る |
この詩はいわさんに私が贈らせていただいたものです。 いわさんの作曲された「夏想」の素晴らしさに感激して、おこがましくも私が詩をつけさせていただきました。 本当に素晴らしいですので、ぜひ一度お聴きください。 |
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