一人だけの広場
神秘的、と言うにはちょっと明るい月
降るような、と言うにはちょっと少ない星空
包まれた、というにはちょっと静かな虫の音
見下ろす夜景は街が小さすぎて
目一杯には広がらないけれど
わずかな灯りは貴重だからに感じる
気持ちを透き通らせる夜風を浴びて
乾いた土を踏むのを楽しむ
心に広がる贅沢な孤独
ずっといるには涼しすぎるけど
ずっといるには淋しすぎるけど
もうちょっとだけここにいさせてください