今こそ自分の姿を現せ
地の底から這いずりあがる毒蛾よ
赤き炎と黒き香りを漂わせながら
さあ、道は今開かれた。
今宵、青く妖艶の光り放つ月とともに
血と死を遊びながら想う刹那
翼をとられ踊り狂う蝶になれ。
意味もなく殺し続ける蝶になれ。
死のレクイエムを聞きながら
一つ一つを壊していけ、すべてを喰い尽せ。
死の花は咲き乱れ、散ってゆく
もう決して咲くことのない花は
影を残すことも許されず、悲鳴だけが響きわたる。
眠れることも もう二度と咲くこともできない花は
終曲を迎える。






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