過去


深く深く
掘っても掘っても底は見えず
黒く冷たく何も考えられないくらい切なく
なつかしい、この場所が。
いつもここにいた。この場所が好きだった。
しかし神は私を見捨てた。
邪悪な存在は消すのか?
なぜ私は生まれた、なんのために、誰のために?
闇の世界、それはとても自由な世界。
憎しみ、悲しみ、憎悪、埋もれていくかすかな思い
バラバラにほどけていく意識と細胞
散らばっている命のカケラ、血と死の海
この血が腐るまで皆殺し。
神は闇を恐れ光と闇に分けた。
闇は漆黒の炎を身にまとい
別の次元にすみついた。
しかし私は今ここにはいない
いずれ消される運命だとは知りながら。
恐怖と絶望の狭間で遊びながら。






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