明日への輝ける道
2004/03/21





 どうも最近は趣味がカラオケになってきているような気がします。
 カラオケボックスは大人数で行くのに最適で、適度に時間を使って料金も一人頭千円以内に収まるので、学生が寄り集まって遊ぶのにはピッタリです。

 さて、なぜかは知りませんが私の周囲には「明日へのbrilliant road」を歌う人がやけに多いのです(私を含む)。
 これは「宇宙のステルヴィア」というアニメのオープニングテーマで、アニメ自体の人気としてはメジャーとマイナーのボーダーラインに立ってるぐらいなのですが、その割にはやけに歌われています。なぜでしょうか?

 私がこの歌が好きなのはメロディもさることながら、歌詞に惹かれたからです。ちなみに歌手は比較的どうでも良いです。……なんか、浜崎あゆみのときと同じパターンだ。
 そこでちょっと、歌詞の一部を引用してみます。



宇宙を仰ぎ 星よ満ちて
飛び立つの 明日への brilliant road
心の蒼さ この手に抱いて go far away

羨む事に慣れてしまったら
誇れる自分が遠ざかってく

見えない翼で羽ばたくの fly higher
夢を描くのは「人」に生まれたから

宇宙を仰ぎ 星よ満ちて
飛び立つの 明日への brilliant road
心の蒼さこの手に抱いて
あなたとなら弱い自分をさらけ出して走りだせるの
未来よどうか無限に続け go far away



 ――――と、一部ですがこのような詞になっています。
 宇宙のステルヴィアというアニメは、太陽系に近い星で起こった超新星爆発の衝撃波から地球を守ろうとする作品です。ですので、このように未来と希望を称えるような詞になっているのです。
(まあ実際、宇宙のステルヴィアはどちらかといえば学園恋愛青春物ですが)

 で、この詞をなんども見直しているうちに、私はとあることに気付きました。
 これはなにかに似ています。
 そう、有名なあの歌とメインテーマが、まったく同じなのです。





君が代は

千代に八千代に

さざれ石の

巌となりて

苔のむすまで




 そう、日本の国歌である君が代です。

 君が代は誰が作詩したのか定かではなく、その意味するところも諸説ありますが、有力な解釈にこういうものがあります。

愛するあなたと一緒の時間が、いつまでも続きますように

 これはまさに明日へのbrilliant roadと同じ物です。とくに「あなたとなら弱い自分をさらけ出して走りだせるの。未来よどうか無限に続け」のあたりなど本当にピッタリです。どことなく神道の天壌無窮を感じさせます


※ 天壌無窮
 世界は永遠に変わることなく終わることもないという神道の考え方。ハルマゲドンやラグナロク、末法末世などの終末思想と真っ向から反する、世界的に見ても極めて珍しい宗教思想。


 以上のようなことで、なぜこの歌の人気があるのかがわかりましたでしょう。

 君が代は法律で国歌に制定され、入学式や卒業式での斉唱は欠かせないものとなりました。ですが一部ではそれに反発する人もいます。
 ですのでそのような人は、君が代のかわりに明日へのbrilliant roadを歌ってみるのも一興ではないかと愚考します。







 …………いや、それは本当に愚考だ。







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